保護者の方々の一人A.Kさんからのお便り
子供をJSHNYにかよわせて
現在、小学校5年生男子と1年生女子の母です。息子が小学校3年生(現地校4年)冬より、小5夏の帰国まで2年近くを、娘は幼稚園の年長(現地校1年)から小1夏までをJSHNYでお世話になりました。子供が泉先生に教わったことはたくさんありますが、一番の収穫は本当の読解力、そして作文力です。現地校に通う生活の中で英語力の伸びと反比例して低下していく日本語力ですが、海外で生活していると日本での学年の国語教材にこだわる意味は全くありません。高学年でも日本語能力が低学年レベルということもあるでしょうし、その逆もありえます。とにかく、子供のそのときに日本語レベルを正確に判断し、そのレベルに合った本を読み、考え、言葉を使うトレーニング以外に日本語維持はあり得ません。JSHNYでは通常の授業とは別に夏季、冬季に特別な宿題がでます。膨大な読書感想文と作文の宿題があるのですが、この「強制力」のおかげでしばらく遠のいていた日本語の本も手にするようになり、これを繰り返すうちに日本語の理解力が向上し、単語も増えていきました。クラス編成もこのようなことを踏まえて下さり、逆に国語力が高い生徒には学年を超えたより難しい課題が課されています。また、低下する一方の漢字力も、毎週の漢字テスト、定期的に行われる100問テストのおかげで必死に覚えようと日頃から努力するようになりました。算数においても、当初は国語力が影響して文章題に戸惑うことがありましたが、具体的にどこでつまずいているかをきめ細かに見ていただき、5年生で帰国するまでにひととおり6年生までの算数を終えて帰国できました。勉強だけではありません。スピーチ大会や、学年の違うお兄さんお姉さんや年下のお子さんとの楽しい交流もありました。また、母の懇談会では、教育についての悩み相談をいろいろなお母さん方や先生とお話することができ、先輩ママからのアドバイスや、共通の問題点を知るよい機会でした。日本の勉強を嫌いにさせずに好きにしてくれたのは先生のおかげです。野球好きな息子は先生との交換日記に野球チームのことをいつも書いていました。先生からのコメントをとても楽しみにしていました。帰国前には「帰国前社会クラス」を設けていただき、日本の地理などについて学び、アメリカ社会などとの比較を通し、日本について少し客観的な目を養ったようです。
帰国後、いわゆる進学塾に通っていますが、JSHNYで培った本当の基礎力があったからこそ、記述問題や応用問題も取り組むことができています。厳しくも温かく子供たちを見守ってくださった先生に今でも感謝しています。泉先生、ありがとうございました。
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